どうも、草場です。
マーケティング用語ってたくさんあって分かりにくいですよねぇ。笑
また、マーケッターによっても定義がバラバラなので、一概にこれが正解、不正解とは言えないのがややこしいところです。
こんな風に思う場面も、結構あります。
なので、この記事では「ポジショニング戦略(アル・ライズ、 ジャック・トラウト著)」「USP(ロッサー・リーブス著)」などの原書で伝えたいエッセンスは残しつつ、現代のビジネスにも活かせるように解説しています。
この記事を読めば、多くの人が正しく理解できていない「コンセプト、ポジショニング、USP、ブランディングの違い」についてスッキリ分かるはずです。
それでは早速内容に入っていきましょう。
■目次
そもそもコンセプト、ポジショニング、USP、ブランディングの意味は?
「コンセプト、ポジショニング、USP、ブランディングの違い」を解説する前に、まずは、それぞれの言葉の定義を明確にしましょう。
そして、これらと一緒に理解しておくべきマーケティング用語。
「セグメンテーション」や「ターゲティング」についても合わせて解説していきますね。
それぞれのマーケティング用語の意味は、以下のようになります。
ターゲティング:どの市場にするか選ぶ
ポジショニング:見込客の頭の中にサービスを位置づける
コンセプト:(誰々)が〇〇になれる企画
USP:独自のウリ
ブランディング:信頼
コンセプト、ポジショニング、USP、ブランディングの違いを徹底解説
ここではセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、コンセプト、USP、ブランディングの”違い”を順番に解説していきます。
この内容を知っておくだけで、マーケティングに関する本や記事を読んだときに、吸収できる内容が2倍以上変わってくると思うので、ぜひ参考にしてください。
1. セグメンテーション
まずはセグメンテーションです。
セグメンテーションは「市場を細分化する」ということですね。
なぜ、市場を細分化するのかというと、No.1のポジションを獲得したいからです。
例えば、「ラーメン」という市場でNo.1のポジショニングを獲得しようとすると、相当ハードルが高くなりますよね。
でも、市場を以下のように細分化したらどうでしょうか?
┗豚骨ラーメン
┗東京の豚骨ラーメン
┗世田谷区の豚骨ラーメン
No.1のポジショニングが取りやすくなりますよね。
このように、No.1ポジションを獲得する上で、セグメンテーションが大事なんですね。
2. ターゲティング
セグメンテーションの次はターゲティングを行います。
ターゲティングとは「細分化した市場に中で、どの市場にするか選ぶ」ということですね。
ここでは自分が半年〜1年以内にNo.1になれる市場に参入するようにしましょう。
というのも、No.1ポジションを築くことができなければ、お客さんから選んでもらえずに、厳しい戦いとなってしまうからです。
3. ポジショニング
次にいよいよポジショニングです。
ポジショニングとは、「見込客の頭の中にサービスを位置づける」ということです。
このように「”陣地取り”をすること=ポジショニング」になります。
そして、ここまで解説してきた「セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング」。
この3つを分析することをSTP分析と言います。
4. コンセプト
ポジショニングが出来たら、コンセプトを作ります。
コンセプトとは「(誰々)が〇〇になれる企画」のことです。
ようするに、
この2つを決めることになります。
コンセプトは、ポジショニングした陣地に立てる「建物」のイメージです。
この「建物」は、人によって豪華だったり、シンプルでスタイリッシュだったりします。
建物(コンセプト)があることで、見込客はパッと見たときに「このサービスは、私に必要か?/どんなメリットがあるか?」を判断することができます。
このコンセプトは、「集客→教育→セールス」すべてを貫く軸になるので、超重要になります。
もし、今、あなたが「コンセプトについて良く分からない」と思っているなら、以下の関連記事を読むことをオススメします。
5. USP
コンセプトを作ったら、「USP」を打ち立てます。
USP(ユニーク セリング プロポジション)とは「独自のウリ」のことです。
USPは、「コンセプト(建物)」の上に、ぶち立てる「旗」のイメージです。
コンセプト(建物)を見れば、お客さんは「誰に、どんなBefore→Afterを提供しているか?」を理解することができます。
しかし、コンセプト(建物)だけでは、
こういったところまでは一瞬では分かりません。
なので、遠くから建物を見たときに「ここに来たら、こんな未来を手に入れられるよ!他とはここが違うよ!」ということを一瞬で分かってもらうために、旗(USP)を立てるんですね。
(※コンセプトを突き詰めていって一言で表したものがUSPだとここでは理解してもらえればOKです。)
6. ブランディング
ブランディングとは「信頼」です。
コンセプトやUSPで、
と謳ったとしても、それが見込客に信用されなければ意味がありませんよね?
「この建物がちゃんと頑丈に作っているし、旗に書いているUSPは本物だよ~!」と信じてもらうために行うことが「ブランディング」になります。
ちなみに、たま〜にサムい”セルフブランディング”をしている人がいますが、これは例えるなら、表向きは豪華な建物だけど、中身が空洞でスッカスカの建物と同じです。
反対にブランディングが良く出来ている例としては「ディズニーの映画」が挙げられます。
ディズニー映画は、年間興行収入ランキングでベスト10に入るような作品を連発していますが、なぜディズニー映画は毎年ヒットし続けているのでしょうか?
その答えは「ディズニーが作った映画ならきっと面白いはずだ!」と信じてもらえているからです。
ようするに「ブランディング」がしっかりと出来ているので、ディズニーが「面白い映画作ったんで観てね!」と宣伝をすると、多くの人が劇場に足を運ぶんですね。
ここまでをまとめると、ブランディングとは、「私はあなたを”理想の未来”に連れていけますよ」と信頼してもらうためにすることです。
コンセプト、ポジショニング、USP、ブランディング【まとめ】
この記事では、ビジネスをする上で避けて通れない、基本的なマーケティング要素を解説しました。
これまでの話を1枚の図にすると、以下のようになります。
ターゲティング:どの市場にするか選ぶ
ポジショニング:見込客の頭の中にサービスを位置づける
コンセプト:(誰々)が〇〇になれる企画
USP:独自のウリ
ブランディング:信頼
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