どうも、草場です。
今回の記事では、
こういったことについて徹底解説していきます。
初心者の方でも理解しやすいように、噛み砕いて説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは内容に入っていきましょう。
そもそもSTP分析って何?!
「STP分析」とは、ビジネスを成功へと導くための、フレームワーク(思考の枠組み)です。
ただ、これだけ聞いても「なんか良くわからない…」と思った方も多いと思うので、もうちょっと噛み砕いて解説します。
STP分析とは”数学の公式”みたいなものです。
というのも、「数学の公式」は暗記していなかったとしても、答えを導き出すことはできますよね?
でも、答えに辿りつくまでに「時間」と「労力」がかかってしまいます。
これと同じでSTP分析を知らなくてもビジネスで成功できますが、遠回りをしてしまう確率がグッと高くなるんですね。
なので、もしあなたが、「最小の努力」で「最大の結果」を出したければ、STP分析について理解することをオススメします。
STP分析を理解する上で知っておくべき3つのこと
STP分析を理解する上で、非常に重要になってくる”マーケティング用語”があります。
それは「セグメンテーション」、「ターゲティング」、「ポジショニング」の3つです。
この3つの頭文字をとって、「STP分析」と名前がつけられています。
つまり、市場を細分化して(セグメンテーション)、その中から市場を選んで(ターゲティング)、見込客に覚えてもらう(ポジショニング)、という一連の作業を「STP分析」と言います。
これは、元お笑い芸人の「島田紳助さん」の例が分かりやすいです。
紳助さんは、かつて「紳助・竜介」というお笑いコンビを組んでいました。
駆け出しの頃、紳助さんは劇場に毎日通って「お笑い」を”年齢と性別”に細かく分けて、分析していました。
これが「セグメンテーション(市場の細分化)」ですね。
市場を細かく分けて分析してから、紳助さんは「俺たちは全員笑わせるのではなく、20〜35歳までの男を笑わせる漫才をする!」と決めました。
これこそまさに「ターゲティング(どの市場にするか選ぶ)」です。
そして、「20歳〜35歳までの男性向けの漫才をしているコンビ」とお客さんに印象づけるために、「ヤンキー漫才」というスタイルでお笑いをしました。
これまでは、スーツで漫才をするのが当たり前でしたが、紳助さんたちは”つなぎ”に”リーゼント”という独特な格好で漫才をしたんですね。
これが「ポジショニング(見込客の頭の中にサービスを位置づける)」です。
このように、STP分析は「セグメンテーション」、「ターゲティング」、「ポジショニング」が密接に絡み合っています。
紳助さんの事例をもっと詳しく知りたければ、「ターゲティングとは│3つの成功事例と具体的な戦略を徹底解説!」という記事で分かりやすく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
なぜ、STP分析をするのか?
なぜ、STP分析をするのかというと、ポジショニングする(見込客の頭の中にサービスを位置づける)ためです。
4つのP(製品、価格、場所、宣伝)に取り掛かる前に、何よりも重要なステップ。
それこそがポジショニングである。
(「近代マーケティングの父」フィリップ・コトラー)
このように、マーケティングを成功させるためには、ポジショニングが欠かせません。
そして、このように思ってもらうためには、その市場でNo.1になる必要があります。
例えば、「日本で一番高い山」の名前は分かりますか?
・・・
・・・
・・・
おそらくほとんどの人が、「富士山」だと分かったはずです。
では、「日本で2番目に高い山」は何でしょうか?
これは、ほとんどの人がパッと出てこないはずです。
このことからも分かるように、人は2番目以降は記憶から抜け落ちてしまいやすいんですね。
別の言葉で言うと、No.1のポジショニングが出来ていなければ、お客さんに覚えてもらえないので、選ばれにくくなるんですね。
なので、ビジネスを成功させたければ、「見込客に『〇〇といえば、(あなたのサービス)!』と思ってもらうこと」
ようするに、No.1のポジションを獲得することが重要になります。
で、このNo.1のポジションを獲得するために、STP分析を行うんですね。
STP分析のやり方とは?
ここからはSTP分析の具体的なやり方を解説していきます。
STP分析は以下の3つの作業を行っていきます。
- セグメンテーション
- ターゲティング
- ポジショニング
それぞれ解説していきましょう。
STP分析のやり方1.
セグメンテーション
まずはじめに、セグメンテーション(市場を細分化)を行います。
「どうやって細分化するのか?」という切り口は、以下の5パターンが挙げられます。
2. 「場所」で細分化する
3.「 人」で細分化する
4. 「性格や価値観」で細分化する
5. 「行動」で細分化する
僕が良く使う切り口は「1. 悩みや欲求で細分化する」という方法です。
というのも、ライバルが満たしきれていない「悩みや欲求」を満たすことができれば、売れやすくなるからです。
以下のように、市場の悩みで細分化していくことが大事になってきます。
STP分析のやり方2.
ターゲティング
セグメンテーションの次は、ターゲティングです。
先ほど細分化した市場の中で、どの市場に参入するか決めていきます。
では、どのターゲットを選べば良いのでしょうか?
一番簡単な方法は、「これまでのお客さんの特徴を書き出して、共通項を抜き出す」というやり方です。
(中でも、たくさんお金を使ってくれる”上客”の共通項を抜き出すことができれば、ベストです。)
なぜ、この方法がオススメかというと、「あなたのサービスを購入する可能性が高いターゲット」に絞ることができるからです。
例えば、あなたのクライアントに「購入前はどんなことに悩んでいたか?」「なぜ私を選んだか?」というアンケートを取ってみましょう。
そうすることで、自分では思いつかなかいような、共通点が出てくるはずです。
その共通点を参考にして、ターゲットを絞りましょう。
STP分析のやり方3.
ポジショニング
ターゲティングが出来たら、その絞った市場でポジショニング(見込客の頭の中にサービスを位置づける)しましょう。
どうしたら、見込客の脳裏に焼き付けることができるのか?
この答えは、「No.1のポジションを獲得」です。
ようするに、ターゲティングした(絞りこんだ)市場で、No.1のポジションを築く必要があるんですね。
なので、セグメンテーションやターゲティングを行うときは、自分がNo.1になれる市場まで絞りましょう。
ただし、、、
ただ単にNo.1ポジションを獲得したとしても、意味がありません。
なぜなら、その絞った市場で、お金を払う人が一人もいなければ、売れないからです。
つまり、お金を払う市場で、No.1のポジションを構築することが大事なんですね。
STP分析の成功事例10選
だから、ポジショニングが成功していれば、「その過程にある”STP分析”も正しく出来ている」ということになります。
つまり、「STP分析の成功事例=ポジショニングの成功事例」なんですね。
STPの成功事例(= ポジショニングの成功事例)は、「ポジショニング戦略とは?事例10個をドサッと解説!」という記事で詳しく解説しています。
事例を知りたい方は、ぜひチェックしてください。
特に、そのポジションを築くために、
という視点で見ると、非常に勉強になります。
まとめ
「STP分析」とは、以下の一連の作業のことでしたね。
↓
その中から市場を選んで(ターゲティング)
↓
見込客に覚えてもらう(ポジショニング)
で、なぜ、STP分析をするのかというと、「ポジショニングするため」でした。
こちらの記事と、ポジショニングに関する記事を読んでいただけれあ、STP分析についてさらに理解を深めることができます。
ポジショニングは、マーケティングの肝となる部分なので、ぜひ読んでみてくださいね^^
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました。