どうも、草場です。
今回の記事ではマーケティングに欠かせない「セグメンテーション」について分かりやすく解説していきます。
マーケティング用語って、たくさんカタカナが出てきますし、良く分からないですよね。笑
でも、安心してください。
初心者でもちゃんと理解できるように、噛み砕いて解説していくので。
それでは早速内容に入っていきましょう!
■目次
セグメンテーションとは? その意味を解説!
セグメンテーションとは「市場を細分化する」という意味です。
飲食市場では、提供する料理によって、以下のようにセグメンテーション(市場を細分化)することができます。
そして、さらに「和食」の中でも、以下のように、セグメンテーション(市場を細分化)することができますよね?
このように、市場をいろんな切り口で細分化することを「セグメンテーション」と言います。
なぜ、セグメンテーションが必要なのか?
では、なぜ、セグメンテーション(市場の細分化)が必要なのでしょうか?
この理由は、ポジショニングをするためです。
このポジショニングが出来ていなければ、お客さんに選ばれることが難しくなります。
そして、このように思ってもらうためには、その市場でNo.1になる必要があります。
例えば、「テーマパーク(遊園地)」と言えば、何を思い浮かべますか?
ほとんどの人が「ディズニーランド」をイメージしたと思います。
これはディズニーランドが『テーマパーク』という市場で、ポジショニングできているということです。
「ポジショニングできている=お客さんから選ばれやすい」ということですね。
なぜなら、細分化した市場でNo.1ポジションを獲得すれば、お客さんを集めることができるからです。
例えば、富士急ハイランドは、「テーマパーク」という市場だとNo.1が取れずに埋もれてしまっています。
しかし、、、
「絶叫系のテーマパーク」という市場まで絞りこむと、No.1になることができます。
このように、細分化した市場でNo.1になることができれば、お客さんから選ばれやすくなるんですね。
ここまでをまとめると、No.1のポジションを獲得するために、セグメンテーション(市場の細分化)が大事になってきます。
セグメンテーション単体で考えるのは危険!
さっき解説したように、セグメンテーションの目的は「ポジショニングを獲得すること」でしたよね?
ただ、セグメンテーションしたら、自然とポジショニングできるのか? というと、そんなことありません。
ポジショニングをするには、以下の流れで考える必要があります。
(市場を細分化する)
↓
■T「ターゲティング」
(どの市場にするか決める)
↓
■P「ポジショニング」
(見込客の頭の中にサービスを位置づける)
この”一連の流れ”のことをSTP分析と言います。
図で説明すると以下のようになります。
ようするに、市場を細分化して(セグメンテーション)、その中から市場を選んで(ターゲティング)、見込客に覚えてもらう(ポジショニング)、という一連の作業を「STP分析」と言います。
なので、セグメンテーションだけを考えても意味がありません。
まとめると、「セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニング」というように、ポジショニングまで考えることが大事なんですね。
「セグメンテーション」については、この記事で詳しく解説していきますが、「ターゲティング」や「ポジショニング」について詳しく知りたいと思った方は、以下の記事を合わせて読むことをオススメします。
セグメンテーションの軸を見つける4つの方法
ここでは、「どうやってセグメンテーション(市場を細分化)していくか?」について解説していきます。
市場を細分化するコツは5つあります。
- 「悩みや欲求」で細分化する
- 「場所」で細分化する
- 「人」で細分化する
- 「性格や価値観」で細分化する
- 「行動」で細分化する
それぞれ詳しく解説していきましょう。
1. 「悩みや欲求」で細分化する
1つ目の軸は「悩みや欲求」で細分化する方法です。
この方法は、他の方はあまり言っていませんが、一番効果的な軸になります。
というのも、ライバルが満たしきれていない「悩みや欲求」を、満たすことができれば売れるからです。
特に、「売れているライバル」を観察しましょう。
なぜなら、「売れているライバルがいる=売れる市場」ということだからです。
この”売れる市場”で、ライバルとズラしたポジションを築くことができれば、ビジネスが一気に加速します。
なので、以下の例のように、市場を「悩みや欲求」で細分化してみてください。
他の4つの軸は忘れても良いですが、この「悩みや欲求」で細分化する軸だけは、覚えておいてくださいね。
2. 「場所」で細分化する
2つ目の軸は「場所」で細分化する方法です。
・都道府県や市町村
・繁華街/住宅街
・オフィス街/ベッドタウン
・場所が固定/出張系
近年はインターネットの発達で、場所に関係なくサービスを提供できるようになったので、あまり活躍しない軸ですね。
しかし、もしあなたが「地域密着の英語教室」や「整体院」など、『地域性のあるビジネス』をやっているなら、ぜひ活用してください。
というのも、小さな会社が、大きな会社に勝つためには、狭い範囲で(局地戦)で勝負することが大事だからです。
3.「 人」で細分化する
3つ目の軸は「人」で細分化する方法です。
・年齢(10代/20代/30代など)
・性別(男、女、その他)
・職業(サラリーマン/事業主/専業主婦/学生など)
・年収(300万以下/300万以上など)
・家族構成(独身/既婚/既婚子持ちなど)
4. 「性格や価値観」で細分化する
4つ目の軸は「性格や価値観」で細分化する方法です。
・性格(インドア/アウトドア)
・性格(外交的/内向的)
・価値観(高くて良いモノ/安いが正義)
・価値観(仕事がすべて/仕事よりプライベート重視)
5. 「行動」で細分化する
5つ目の軸は「行動」で細分化する方法です。
■サービス利用頻度
┗ノンユーザー
┗ライトユーザー
┗ヘビーユーザー
■認知段階
┗・問題不認知ユーザー
┗・問題認知ユーザー
┗・解決方法認知ユーザー
┗・商品認知ユーザー
上記で挙げた、「認知段階」に関して、分かりやすく解説しましょう。
「肥満の人」がいた場合、『問題不認知』とは、そもそも問題に気づいていないということです。
もし太っていたとしても、「別に大丈夫っしょ!」という感じで問題に思っていない人たちのことですね。
でも、ある時、「肥満って健康に悪いんだ!」というように、問題を認知することで『問題認知ユーザー』になります。
そして、「なんとかして、これを解決したい!」と思って、対策方法を調べだしたら、『解決方法認知ユーザー』になります。
さらに、「その悩みを解決するには、あなたのサービスが役立つ!」と気づいたら、『商品認知ユーザー』になります。
なんとなくイメージできますか?
どのユーザー層にアプローチするかで、「自社の立ち位置」や、「サービスの見せ方」が変わってくるはずです。
セグメンテーションの事例を紹介
ここではセグメンテーションの事例を話していきたいのですが、セグメンテーションだけに絞って解説していくことはしません。
なぜなら、何度も言っているように「セグメント→ターゲティング→ポジショニング」で1セットだからです。
ようするに、「セグメンテーションが成功している=ポジショニングが成功している」ということになります。
なので、「ポジショニング戦略とは?事例10個をドサッと解説!」を参考にしていただければと思います。
こちらの記事では、「ポジショニング戦略の”肝”」についても解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
【まとめ】セグメンテーションの意味と本質について
今回の記事をまとめましょう。
そもそもセグメンテーションとは「市場を細分化する」という意味でしたね。
で、なぜセグメンテーションをするのかというと、ポジショニングをしたいからでした。
小さい市場でも良いので、その市場でNo.1ポジションを獲得すれば、お客さんから選んでもらえます。
このNo.1のポジションを獲得するために、セグメンテーション(市場を細分化)する必要があるんでしたね。
「じゃあ、どうやってセグメンテーションを行うか?」というと、以下の5つの切り口で、市場を細分化していきましょう。
- 「悩みや欲求」で細分化する
- 「場所」で細分化する
- 「人」で細分化する
- 「性格や価値観」で細分化する
- 「行動」で細分化する
特に見込客の「悩みや欲求」で細分化するとポジショニングまで上手くいきやすいです。
ちなみに、セグメンテーション単体だけでなく、「セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニング」の3つをセットにして考えたほうが、理解を深めることができます。
なので、もしあなたが、「もっと詳しく知りたい!」と思っているなら、「STP分析のやり方とは!お笑い芸人の事例で徹底解説」という記事を参考にしてみてください。
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございます。