どうも、草場です。
今回はマーケティングの基礎になる「ポジショニング」について詳しく解説していきます。
他の記事では難しく書かれていたり、分かりにくかったりするので、この記事では分かりやすく解説していきます。
なので、マーケティングが苦手な方も安心して読んでくださいね。
また、この記事の中では、「ポジショニング」の意味や目的はもちろん、ポジションの3つの成功条件もお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速内容に入っていきましょう!
ポジショニングとは? マーケティングにおける意味を分かりやすく解説!
ポジショニングとは、消費者の頭の中に商品を位置づけることだ。
(引用元:アル・ライズ、ジャック・トラウト著:ポジショニング戦略)
ポジショニングとは簡単にいうと「見込客に『〇〇といえば△△』と思ってもらうこと」です。
「ん?!ちょっと良くわからない」と思った方もいると思うので、分かりやすい例をあげましょう。
ハンバーガーといえば、どの店を思い出しますか?
・・・
・・・
恐らくほとんどの方が、マクドナルドをイメージしたのではないでしょうか?
「ハンバーガーといえば、マクドナルド」と世間で思われているなら、マクドナルドが「ハンバーガーという市場」でポジショニング出来ているということになります。
他にも例を挙げましょう。
このように、見込客の頭の中で『〇〇といえば△△』と思ってもらえていれば、ポジショニングができているということです。
ポジショニングの目的って何?
そもそも、なぜポジショニングをする必要があるのでしょうか?
その理由は、『情報があふれかえっている現代社会で、見込客に有効にメッセージを届けるため』です。
現代はインターネットやスマホの登場によって、僕たちが”1日に触れる情報量”は「平安時代の一生分」、「江戸時代の1年分」とも言われています。
しかし、「人間の頭で処理できる情報量」は昔と大きく変わっていません。
分かりやすいイメージでいうと、「小さな容器(脳)」に「大量の水(情報)」を流し込まれているような状況なんですね。
そんな状況で、自分のサービスを選んでもらうためには、見込客の頭の中に、自社サービスの印象をこびりつける必要があります。
情報化社会ではインパクトこそが大切だと考えられがちだが、本当に求められているのはハンマーで叩き込むタイプの広告ではない。
情報社会のジャングルで頭角を表したいなら、ターゲットを絞り込み細分化することだ。つまりポジショニングせよということだ。
(引用元:ポジショニング戦略)
例えば、日本には「テーマパーク」は130個以上ありますが、売上を伸ばし続けているテーマパークは例外なくポジショニングが出来ています。
ここからも分かるように、その他大勢のライバルを出し抜き、見込客に選んでもらうためには、ポジショニング(『〇〇といえば△△』と思ってもらうこと)が大事なんですね。
違う言葉でいうと、見込客の頭の中で、”自分の陣地”を取ることが重要になってきます。
でも、具体的にどうやってポジショニングを作ったら良いんですか?
ポジショニングの3つの成功条件とは?
「ポジショニングの作り方」について解説する前に、まずポジショニングの成功条件について解説していきます。
ポジショニングを成功させるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- その市場で、ナンバーワン(もしくはオンリーワン)になれるか?
- その市場で、見込客はお金を出すか?
- 自分のゴールと関係あるか?
この3つを外してしまうと、せっかく頑張ってポジショニングをしたとしても、うまく機能しないので、気をつけましょう。
それぞれ詳しく説明します。
ポジショニングの成功条件1.
ナンバーワンになれるか?
ポジショニングの1つ目の成功条件は「その市場で、ナンバーワンになれるか?」ということです。
なぜかというと、「No.1(もしくはオンリーワン)」は人間の脳に残りやすいからです。
分かりやすい例を挙げましょう。
正解です!
これはみんな答えることができたと思います。
じゃあ、「日本で二番目に高い山は何でしょうか?」
・・・
・・・
この質問に対しては、ほとんどの人が答えられないはずです。
他にも、「日本で一番大きい湖はなんですか?」と聞かれれば「琵琶湖(びわこ)」だとすぐに分かりますが、「二番目に大きい湖」は分からないと思います。
このようにNo.1は、人間の脳にこびりつきますが、それ意外は記憶に残りにくいんですね。
なので、小さい市場でも良いので、No.1になれる可能性がある市場に参入するようにしましょう。
ポジショニングの成功条件2.
見込客はお金を出すか?
ポジショニングの2つ目の成功条件は「その市場で、見込客はお金を出すか?」ということです。
なぜなら、お金を出さない人にアプローチしてしまえば、ビジネスが破綻してしまうからです。
例えば、「小学生」をターゲットにしたらどうなるでしょうか?
小学生のお小遣いって、たかだか数百円〜数千円程度だと思うので、その中でお金を支払ってもらおうとするのは厳しいですよね。
払うとしても、数百円くらいしか払ってもらえないはずです。
この場合、ターゲットにするのは、小学生ではなく、その小学生の「お母さん」とかにすべきですよね?
ここまでをおさらいすると、ポジショニングを成功させるためには、ナンバーワンなるまで、市場を絞る必要がありました。
ただ、この市場を絞るとき「見込客がいない市場」や「お金を出す人がいない市場」に絞ってしまわないように気をつけましょう!
市場を絞るときは、ちゃんと「お金を払う見込客がいるのか?」ということを確認しましょう。
「お客様の声」「実績」「メルマガの内容」などの内容を見れば、ある程度、売れているかどうか判断できるはずです。
ポジショニングの成功条件3.
自分のゴールと関係あるか?
ポジショニングの3つ目の成功条件は「自分のゴールと関係あるか?」ということです。
別の言葉で言い換えると、「情熱を持って取り組める分野かどうか?」ということですね。
売れる市場であれば、新規参入してくるライバルが次々と出てきます。
そういったライバルに対して優位性を保ち、長くビジネスをしていくためには、情熱がなければ厳しいですよね?
また、ポジショニングとは、一時的なものではなく、一度ポジションをとったら、そのポジションを守り続けることになります。
なので、
といったことを満たすことが、ポジショニングする上で重要なんですね。
ここまでをまとめると、「お金を出す見込客がいる」、「(半年〜1年くらいで)No1になれる」、「自分のゴールと関係している」。
この3つがポジショニングの成功条件になります。
戦略的ポジショニングの作り方とは?
ここからはポジショニングの作り方について解説していきます。
ポジショニングを成功に導くためには、
(『〇〇といえば、(あなたのサービス)』と思ってもらえるか?)
こういった条件を満たす必要がありましたよね。
そして、ライバルとズラしてポジションを取る必要もあります。
これらを図で表すと以下のようになります。
この矢印のポジションを獲得するためには、以下の5ステップでポジショニングを作っていく必要があります。
- 自分の強みを認識する
- 参入市場を決める
- 市場を細分化する
- 細分化した市場で、どこに参入するか決定
- ライバルとずらしてポジショニングをとる
ここで解説すると、かなり長くなってしまうので、詳しく知りたい方は「ポジショニングの作り方とは?簡単5ステップでポジションをとる方法を解説!」という記事を読んでみてください。
【まとめ】ポジショニングとは?その意味を解説
ポジショニングとは、「消費者の頭の中に商品を位置づけること」でしたね。
簡単にいうと、ポジショニングとは「見込客に『〇〇といえば△△』と思ってもらうこと」です。
では、なぜ、ポジショニングをするのかというと、情報過多の時代で、自分のサービスを見込客の頭にこびり付けるためでしたね。
そのためは、No.1のポジションを獲得することが大事になってきます。
そして、No.1のポジションを取るときに、注意しなければいけないのが、「お金を払う見込客がいる市場」で絞るということでした。
そうしなければ、収益化がかなり難しくなってしまいます。
「じゃあ、具体的にどうやってポジショニングをするのか?」
これについては、「ポジショニングの作り方とは?簡単5ステップでポジションをとる方法を解説!」の記事を参考にしていただければと思います。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。