どうも、集客コピーライターの草場です。
今回の記事では、「コンバージョン」について詳しく解説していきます。
これまで200社以上のマーケティングをサポートした経験を活かして、
といったことを分かりやすく説明しています。
この記事では「コンバージョン(CV)」について完全網羅しているので、是非参考にしてください。
それでは早速内容に入りましょう!
■目次
コンバージョンとは/CVの意味を解説
コンバージョン(CV)とは、Webサイトにおける「目標達成」のことを指します。
例えば、洋服のECサイトであれば「商品を購入してもらうこと」がコンバージョンになりますし、予備校のサイトであれば「資料請求」や「問い合わせ」がコンバージョンになるケースが多いはずです。
このコンバージョンは、「サイト」「サービス」「マーケティング戦略」によって変わってきますが、ほとんどが以下のどれかになると思います。
また、1つのサイトに複数のコンバージョンポイント(コンバージョンする場面)があることも普通です。
例えば、今見ているこのサイトでも、「メルマガ登録」「商品購入」というように複数のコンバージョンポイントが存在しています。
そもそもコンバージョン(Conversion)は日本語にすると「転換」という意味になり、以下の図のように、コンバージョンすることによって「お客さんの属性」が転換します。
例)
ここまでをまとめると、コンバージョンとはWebサイトにおける「目標達成」のことを言い、この目標はサイト・サービス・マーケティング戦略によって変わってきます。
なぜコンバージョン(CV)という指標が大事なのか?
広告を運用する、しないに関わらずWebを使っているなら、コンバージョンの計測は欠かせません。
なぜなら、コンバージョンを計測することで、現状値が明確になりますし、新しく施策を行う場合も、それが効果的かどうか判断することができるからです。
もし仮にコンバージョンを計測しなければ、
といったことが掴みにくくなってしまいます。
ですので、コンバージョンはWeb集客する上で非常に重要な指標となるんです。
そして、このコンバージョンに関連する指標が2つあるので、これらについて解説していきます。
コンバージョン(CV)に関連する指標を押さえよう
「コンバージョン(CV)」と一緒に見るべき関連指標は以下の2つになります。
この指標を見ることによって、
といったことが分かるので、ぜひ押さえるようにしましょう
コンバージョン率(CVR)とは?
コンバージョン率(Conversion Rate)はCVRとも呼ばれており、「Webサイトに訪問したユーザーのうち何%がコンバージョンしたのか?」という指標になります。
例えば、サイトに100人訪問して、1件コンバージョンが発生したら、コンバージョン率は1%です。またサイトに100人訪問して、5件コンバージョンが発生したら、コンバージョン率は5%になります。
計算式は以下のようになります。
例えば、「10万円広告費を使って、1000クリック集め、10件CVを獲得した」としましょう。このときのコンバージョン率は「1%(10件/1000クリック)」となります。
そして、もし仮にコンバージョン率(CVR)が2倍になれば、
ということになります。
このように、売上にダイレクトに影響する指標になるので、「コンバージョン率(CVR)」の推移は毎月チェックするようにしましょう。
の2つしかありません。
こういったときに、「コンバージョン率(CVR)」の推移をチェックしておけば、要因分析に役立たせることができるので、「コンバージョン」と一緒に「コンバージョン率」もチェックするようにしましょう。
コンバージョン単価(CPA)とは?
コンバージョン単価(Conversion Per Action)は「CPA」「獲得単価」とも呼ばれており、「いくらかけて1件のコンバージョンを獲得したのか?」という指標になります。
例えば広告運用をして、
だった場合、コンバージョン単価は5万円になります(10万円÷2件)。ちなみにコンバージョン率(CVR)は0.2%となります。
「コンバージョン単価」が「LTV(お客さんが一生のうち、あなたのサービスに使う金額)」よりも安ければ、広告費をかければかけるほど売上は大きくなっていきます。
(「LTV(ライフタイムバリュー)」に「LTV(←現在作成中)」という記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。)
しかし、「コンバージョン単価>LTV」となっている場合、広告費を掛けてお客さんを獲得すればするほど、赤字になってしまいますよね。
ですので、こういった場合は、
といった施策を行う必要があります。
このように、現状の費用対効果があっているかどうか調べるためにも「コンバージョン単価(CPA)」という指標をあわせてチェックすることをオススメします。
実はこんなに多い!コンバージョンの種類を一挙紹介!
ここからはコンバージョン(CV)の種類について解説していきます。
コンバージョン(CV)の種類はたくさんあるので、何がなんだか分からない人も多いと思います。しかし「切り口によってコンバージョン(CV)の呼び方が違う」という前提条件を知っていればあまり難しいものではありません。
以下の図のように、切り口によってコンバージョンの種類を説明することができます。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
「ユニークコンバージョン」と「総コンバージョン」
以下ように「計測手法」によって、CVを分類することができます。
「ユーザー単位」で見たCV数のこと
●総コンバージョン
「アクション単位」でCV数のこと
これはどういうことかというと、例えば「あるユーザー」がAとBとCという3つの商品を買ったとします。
この場合、ユーザー単位でCVを見てみると、CVした人は1人になるので「ユニークコンバージョン」は1件になります。しかし、アクション単位でみるとA,B,Cの3つの商品を購入しているので「総コンバージョン」は3件になります。
では、「ユニークコンバージョン」と「総コンバージョン」はどのように使い分ければよいのか? というと、以下のように考えるのが良いでしょう。
例えば、賃貸不動産会社のホームページがあったとします。お客さんがサイトに訪問して「AとBの物件良さそう!」と思って、AとBの内覧予約をするとしましょう。
この場合、お客さんは2件内見したとしても、結局決める物件は1件なので、この会社の収益にあたる仲介手数料も1件分ですよね?
なので、「総CV」で計測するより、「ユニークCV」で計測したほうが分かりやすいんです。
一方、ECサイトなどは、ユーザー単位で計測するより、アクション単位で計測したほうが、目標値や現状値が把握しやすいので「総CV」で計測するケースが多いです。
「クリックスルーコンバージョン」と「ビュースルーコンバージョン」
「クリックスルーコンバージョン」と「ビュースルーコンバージョン」はGoogle AdWords上の指標で「広告をクリックしたかどうか?」によって、CVを分類することができます。
「広告をクリックして、サイトに訪問したユーザー」がCVすることを指します。
●ビュースルーコンバージョン
「広告を見たが、クリックしなかったユーザー」が広告以外の経路でサイトに訪問して、CVすることを指します。
(※広告以外の経路例:自然検索(SEO)、お気に入り、メルマガ、WEB上の紹介や口コミ)
このビュースルーコンバージョンという指標を見ることで、その広告がCVに貢献しているかどうか確認することができます。
例えば、バナー広告を出しているが、そのバナー広告でCVは発生していないとしましょう。そんなときにビュースルーコンバージョンを確認すれば、バナー広告をみた人が後にCVしているかどうか知ることができるんです。
「直接コンバージョン」と「間接コンバージョン(再来訪コンバージョン)」
「直接コンバージョン」と「間接コンバージョン(再来訪コンバージョン)」は、「広告をクリックして同一セッション内でCVしたかどうか?」によって、CVを分類したものになります。
(セッションに関しては「セッションとは(←現在作成中)」という記事で解説しているので、参考にしてください。)
広告をクリックしてサイトに訪問してから同一セッション内でCVすることを指す。
●間接コンバージョン(再来訪コンバージョン)
広告をクリックしてサイトに訪問するが、そのときはCVしない。後に広告経由以外でサイトに訪問してCVすることを指す。
(※広告以外の経路例:自然検索(SEO)、お気に入り、メルマガ、WEB上の紹介や口コミ)
アシストコンバージョン
コンバージョンするまでに、ユーザーが接触した広告すべてをアシストと定義しています。
例えば以下のように「広告1」、「広告2」を経由して最終的に「広告3」でCVを獲得した場合、「広告1にアシストCVが1件」、「広告2にアシストCVが1件」つきます。このように、1件のコンバージョンに対して複数のアシストがつくこともあります。
これはサッカーで考えると分かりやすいです。
最終的にゴールを決めたのが「岡崎」だったとしましょう。しかし、一連の流れをみてみると「長友→(パス)→本田→(パス)→岡崎→(ゴール)」という流れになっている場合、「長友」も「本田」もゴールに貢献していると言えますよね?
これと同じで、CVに貢献した広告を見ることで、正しい経営判断をすることができるようになります。
ちなみに、このアシストコンバージョンはGoogle Analytics上で見ることができます。
アナリティクスの左側のメニューから「コンバージョン>マルチチャネル>アシストコンバージョン」を選択すると確認することができます。
「コンバージョンとは│CVの意味と種類を徹底解説」まとめ
「コンバージョンとは?」について詳しく解説してきましたが、ここで内容を簡単にまとめておきます。
コンバージョンとはWebサイトにおける「目標達成」のことを言い、この目標はサイト・サービス・マーケティング戦略によって変わってきます。
「コンバージョン(CV)」と、それに関連する指標である「コンバージョン率(CVR)」「コンバージョン単価(CPA)」の推移を見ていくことで、
といったことを知ることができるんです。
ちなみに、コンバージョンは切り口によって細かく分類することができるんです。細かい部分はあまり覚える必要はありませんが、最低でも「ユニークコンバージョン」と「総コンバージョン」の概念は理解しておくようにしましょう。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。