みなさんこんばんは。
大学時代にインドで国際送金詐欺にあって数十万失った草場です。
みなさんは誰かに騙されたことはありませんか?
僕はあります。
先程書いたように、バックパッカーしていたときに結構な詐欺にあいました。
(今、考えると「俺、アホだな〜」と思うですが、当時の僕は無知だったので、まんまと騙されてしまいました・・・笑)
今回紹介する本は、そんな詐欺師達の腹黒い戦略を暴いた本です。
あなたは不思議に思ったことはありませんか?
「天才詐欺師のマーケティング心理技術」では、こういったカラクリの種明かしがされていました。そして、その一部をこの記事で紹介していきます。
なぜいつの時代も単純な詐欺に騙されてしまうのか?
なぜ人々は単純な詐欺に騙されてしまうのでしょうか?
理由は様々あります。しかし、もっとも大きな理由の1つが「権威があるから」という理由です。
”権威性”って何かというと『自分よりも権力がある人、また専門知識を持っている人の発言や行動に対して、無意識のうちに従ってしまう人間の性質』のことです。
「白衣を着ている男性」と「ボロいカーディガンを着た男性」だと、どちらのいうことを信じますか?
ほとんどの人が「白衣を着ている男性」のいったことを信じるでしょう。
これがまさしく権威性です。
そして、テレビCMでもこの権威性が良く使われています。
この人間心理は”詐欺師”も上手く使います。
本書で紹介されていた天才詐欺師は医者として活動するために、医大から”学位”をお金で買っています。つまりお金で「権威」を買ったのです。
このように「権威」は群衆を一気に信じさせるパワーを持っています。
そして「権威」は包丁と同じなんです。使う人によって”凶器”にもなるし、”美味しい料理を作る道具”にもなります。
ビジネスで超役立つ「権威」の使い方2選
ここからはビジネスで役に立つ「権威」の使い方を紹介します。
もちろん悪用厳禁です。
それではみていきましょう。
①専門化戦術を取る
1つ目の方法は「専門化戦術を取る」ということです。
「権威」を手っ取り早く獲得するためには、”No1”になることが重要です。
そのために専門化する作戦を取るのです。
例えば、
『全国でシェア16位のクリーニング屋です』
というよりかは、
『沖縄県でシェアNo1のクリーニング屋です』
といったほうが「権威」は強くなります。
これは『エリア』を専門化した例なのですが、ビジネスジャンルも同じように専門化することができます。
例えば、
「セールスライターです」というより、
「沖縄で美容院に特化したセールスライターです」と言ったほうが、そのジャンルでの権威性は上がります。
ここで注意点が1つあります。
それは、これはニッチ戦略にも通じるのですが、お客さんのニーズが無い領域で専門化しても意味がないということです。
②便乗戦略を取る(借景)
この戦略は、公の場で『誰か』に密着していると、その人と同じように受け止められるということです。
最近の分かりやすい例でいうと、「ブルゾンちえみ」と「WithB」があげられます。
「ブルゾンちえみ」が面白くて大ヒットすると、となりにいつもいる「WithB」も注目されて評価されました。
先日テレビをみたときは、「WithB」は芸歴1年目なのに『しゃべくり007』に出演していました。一流の俳優や女優が出る番組に、芸歴1年目の若手が出演するということはスゴイことです。(ただ、めっちゃすべってましたが・・・笑)
この戦略はマーケティングの神様であるジェイ・エイブラハムも行いました。
当時、ジェイ・エイブラハムは無名でしたが、一つだけ武器がありました。
それはアンソニーロビンズのマーケティング担当だったということです。(アンソニーロビンズはアメリカの自己啓発系のトップの方です。)
そしてジェイ・エイブラハムは、アンソニーロビンズと公演に毎回一緒に参加することで、どんどん有名になったのです。
まとめ
「天才詐欺師のマーケティング心理技術」は様々な「心理技術のエッセンス」が散りばめられていました。
しかし、体系化してまとめられているというよりかは、ストーリーに合わせて乱立して紹介されていたので、「心理技術の基本」が分からない人にとっては難しいです。
もし、「心理技術の基本」が身についていないと少しでも思ったなら、体系化して解説されている『現代広告の心理技術101』をまずは読むことをおすすめします。