「スワイプファイル」という言葉は、コピーライティングを勉強している人なら、誰もが一度は聞いたことがあると思います。
スワイプファイルは直訳すると「借用ファイル」です。
そして、誤解を恐れずにいうと…
「スワイプファイル」=『パクるためにストックしておくセールスレター』です。(パクるだけではなく、実はいろんな使い道があったりもします…)
この記事では「なぜスワイプファイルを集めた方が良いのか?」から「スワイプファイルの超簡単な作り方」まで、まるっと解説していきます。
それではいきましょう!
■目次
なぜ、一流コピーライターはスワイプファイルを大量に持っているのか?
セールスライターにとっての”スワイプファイル”は、『芸人さんでいう”ネタ帳”』と似ています。
芸人さんは生活している中で「すべらない話」をストックする癖がついてます。
この癖があるおかげで、司会者から「お前、最近面白いことあったん?」と振られた時でも、とっさに面白い話ができるのです。
セールスライターもスワイプファイルをストックしていくことで、表現の幅が広がったり、良いアイディアを出すことができます。
そして一流コピーライターは、ほぼ例外なくスワイプファイルを大量に持っていますが、これには2つの理由があります。
2. スワイプファイルを使って勉強するため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由1: スワイプファイルを使って真似るため
セールスコピーライターの世界では「構成を真似る」、「表現を真似る」ということは日常茶飯事です。むしろスワイプしないセールスライターの方が少ないと思います。
(ただし、真似るといっても、すべて丸パクリするわけではありません。)
では、なぜスワイプするのでしょうか?
そのワケは、セールスレターの成約率を高めるためです。
『売れているセールスレター、感情を揺さぶるセールスレター』をベースにセールスレターを作れば、大失敗は避けることができます。反対に、セールスレターを書き慣れていないのにも関わらず、完全オリジナルのレターを作るとコケる可能性がグンっと高くなってしまいます・・・
▼関連記事:コピーライター初心者必見! 絶対外さないセールスレターの作り方とは?
それでは「構成を真似る」と「表現を真似る」について、それぞれ解説していきます。
セールスレターには下記のようなパーツがありますよね?
「これらのパーツがどういった順番・流れで並んでいるのか?」「これらのパーツ同士をどのように繋いでいるのか?」を参考にセールスレターを書きます(スワイプします)。
要するに、セールスレターの骨格を真似るということです。
これは、そのまんまで「言い回し」や「表現」をスワイプするということです。
他の人が書いたセールスレターを見て、
といったものを、参考にするということです。
こちらも丸パクリは厳禁です。あくまで『言い回し』『表現』を参考にするだけです。
まだ僕がセールスライターとしてのキャリアをスタートさせたばかりのとき、依頼されたセールスレターで「価格の提示」をどうしたら良いか迷っていました。
価格提示のテクニックとしては・・・
こういった細かいテクニックはたくさんあります。
しかし、いまいちバチッとはまる表現がなかったんですね。
そんな時に、過去にストックしていたスワイプファイルをパラパラ眺めて「価格を提示するときの言い回し」に注目していたんです。
そうしていると、急に「これだっ!」というアイディアが湧きました。
このようにスワイプファイルはセールスライターのカンニングペーパーのような役割を果たしてくれます。(もちろん丸パクリはry)
理由2: スワイプファイルを使って勉強するため
自分の脳みそでは思いつかないような「言い回し」や「表現」をストックしておけば、新しいアイディアを生み出すことができます。
なぜなら、アイディアとは「記憶」と「記憶」が結びついて生まれるものだからです。
しかし・・・
そもそも「記憶」のストックが無ければ、良いアイディアを引っ張りだすことができません。
ですので、できるだけ脳内にアイディアや表現をストックするために、スワイプファイルを活用するのです。
有名な勉強方法は『写経』というものがあります。『写経』とは、秀逸なセールスレターを手書きで書き写すことです。
この写経はゲイリー・ハルバート、ジョン・カールトンなどの超一流セールスラーター達も行なってきた方法です。
スワイプファイルの活用の仕方はこちらの記事で詳しく活用しているので、参考にしていただければと思います。
一流セールスライター、パクりの流儀
まず、安全なスワイプの方法はこの3つが挙げられます。
そして、スワイプをしたら、そのファイルをお客さんに提示するようにしましょう。
なぜなら、セールスライターは裏方の仕事なので、「てめえ、パクリやがったな!このヤロー」と言われるのはクライアントだからです…
このスカイプ会議では、スワイプファイルの説明と、デザインのイメージ、完成形のイメージなどをすり合わせします。そして、お客さんが抱いている「気になる部分」や「不安な部分」も一緒に取り除いてあげるのです。
どんなセールスレターをスワイプすれば良いの?
僕はよく”こんな質問”をされます。
またスワイプファイルにする基準って何かありますか?
この質問に答えていきたいと思います。
僕がスワイプするセールスレターは、この2パターンです。
「1. 売れているレター」をスワイプ
「1. 売れているレター」に関しては『情報商材』であればインフォトップから探します。『その他のサービス』であればロングヒットしている商品から探します。
このときの注意点としては、売れている原因がセールスレターでないときも多くあるという点です。例えば、テレビショッピングやオフラインでのマーケティングが功を奏していることも少なくありません。
ただ、コピーライティングを勉強していると、感覚的にセールスレターの良し悪しは分かってくるので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
「2. 自分の感情が動いたレター」をスワイプ
「2. 自分の感情が動いたレター」に関しては、実際に自分がセールスレターを読んで「欲しいな〜」と思ったり、実際に買ってしまったものをスワイプしましょう。
僕はこっちのスワイプファイルの方が多いです。
だって「自分の心を動かして、財布を開かせて、クレジットカード番号を入力させたレター」です。良く出来たセールスレターに決まっています。
ですので、普段からアンテナを立てておいて、「セールスレター」だけでなく「メルマガ」「チラシ」などでも『上手いな〜』と思ったものは、スワイプしておくことをオススメします。
超簡単!スワイプファイルの作り方
スワイプファイルの作り方は超カンタンです。
手順を説明すると、、、
このやり方だとたまにヘッドの画像などがうまく読み込まれない場合があります。
そういった時は、こちらの「Web2PDF」を使いましょう。
こちらのサイトではオンライン上で URLをPDFに変換してくれます。
セールスレターをスワイプする時に、注意すべき2つのこと
ただ闇雲にスワイプファイルを使って、セールスレターを書いたとしても、良いセールスレターを書くことはできません。
スワイプするときにも、ちゃんとコツがあります。特にこれから紹介する「2つの注意点」を守るだけで、あなたのセールスレターは1段も2段も良いものになるでしょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
⒈セールスレターに慣れるまでは、必ず1つのレターだけをスワイプするようにする
慣れないうちは複数のセールスレターのパーツを組み合わせるのではなく、1つのレターの骨格(構成)を忠実にスワイプするようにしましょう。
なぜなら、自分にセールスレターの型ができていないのに、複数のスワイプファイルを使ってしまったら、”つぎはぎ”したのがバレバレのセールスレターになってしまうからです。
まずは、1つのセールスレターの骨格に沿って何枚、何十枚と書いていくことが大事です。
そうするうちに、段々と自分のDNAに、セールスレターの型というのが染み込んでいきます。
この状態になって初めて、複数のセールスレターからスワイプするようにしましょう。このフェーズに入れば「あ、この箇所はあのレターのあの部分を使おう!」というように分かってくるはずです。
2. 同じセールスファネルに位置するレターをスワイプする
スワイプファイルを選ぶときに、よくある失敗があります。
それは、フロントのセールスレターを書くのにも関わらず、「バックエンドのセールスレター」をスワイプしてしまうという失敗です。バックエンドで使用しているレターを、フロントのレターを書く時の参考にしてしまうと、セールスレターに違和感が出てしまいます。
ですので、慣れるまではスワイプを選ぶときは、、
『フロントのレターを書く時は、フロントのスワイプファイルを使う』、
『バックエンドのレターを書く時は、バックエンドのスワイプファイルを使う』
ということを心がけるようにしましょう。
簡単に説明すると、「フロント=入り口となる商材」「バックエンド=一般的に30万以上の高額商品」です。
この記事で学んだこと
いかがでしたか?
今回の記事でスワイプファイルの重要性を分かっていただけたと思います。
スワイプファイルをストックする理由はこちらです。
2. スワイプファイルを使って勉強するため
そして、スワイプファイルの選び方は、この2パターンになります。
ぜひ、普段の生活からセールスレターやチラシにアンテナを張って生活してみてください!
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