ブログやセールスコピーで、ストーリー(物語)を盛り込んだことはありますか?

”面白くストーリーを組み立てる”のは意外と難しいですよね。

もし、あなたが「ストーリーを盛り込んでみたけど、いまいちパッとしないな~」と悩んだことがあるなら、是非この記事を読んでください。

この記事で解説している『フリオチ』を学べば、読者をグググっと引き付ける面白いストーリーが作れるようになるでしょう。

『フリオチ』とは打ち上げ花火である!

フリオチ』は「フリ」と「オチ」の2つの言葉が合わさった言葉です。

テレビを見ていて芸人が「オチが弱いな~」と言うのを聞いたことはありませんか? これは、『フリオチ』の「オチ」のことを言っています。

フリオチとは、例えるなら『打ち上げ花火』です。

【フリオチとは打ち上げ花火である】

打ち上げ花火は導火線に火をつけると、火が線を伝って火薬に引火し、ドーーンと花火が打ち上げられます。

この「導火線」がフリ火薬が「オチ」です。

導火線(振り)」がしっかりしていれば、火が問題なく「火薬(オチ)」に引火し、花火が綺麗に打ち上がり、「花火を見ている人(聞き手)」を魅了することができます。

(引用元:なぜあなたの話はつまらないのか?

ここまでを整理すると、

フリオチ
ストーリーを面白くするための仕掛け

ということです。

「すべらない話」で学ぶ『フリオチ』

「すべらない話」を見て頂ければ、『フリオチ』を簡単に理解することができるはずです。

特に、この兵頭さんの話はしっかりと『フリオチ』が効いています。2分もしない動画なので、見てみてください。

▼兵頭大樹:「割れたグラス」

見ましたか??

ネタばれも、これからしていくので、見てない人は先に見てください。

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この話のオチは、「ガラスかと思ったら、おかきだった」ですよね?

で、このオチを面白くするために、初めにフリを入れています。

つまり、この動画でいうと、フリは初めに話している「父親としてカッコいいところを見せたい」という部分です。

このフリを先に入れておくことで、「ガラスではなく、おかきだった」という情けなさ(オチを際立たせることが出来ています。

ここまでは理解できましたか? ここまでの話を簡単をまとめるとこのようになります。

『フリオチ』の役割
フリ:相手に「この先、この話はこうなるんだろうな」という想定をさせます。

オチ:その想定を裏切るような以外な結末を用意する。

※必ず『フリ→オチ』という順番で話は進みます。

だれでも作れる!フリオチの作り方

フリオチは『なのに』を使うことで簡単に作りだすことが出来ます。なぜなら、フリオチと同じ構成で作られているからです。

さっきの「すべらない話」の例でいうと、このようになります。

フリ:父親としてカッコいい所を見せたかった。

なのに

オチ:おかきを踏んで転ぶ「情けない男」

他にも僕たちの周りはフリオチで溢れています。

例えばドラゴンボール

フリ:孫悟空はサイヤ人の落ちこぼれだった。

なのに

オチ:史上最強のサイヤ人になった。

これは全体の構成の話ですが、1つ1つのシーンにおいても、フリオチは常に使われています。
いくつか例を挙げましょう。

ナメック星人のピッコロの例

フリ:ピッコロはもともと敵だった。

なのに

オチ:あることがキッカケで仲間になった。

悟飯(孫悟空の息子)の例

フリ:戦闘民族サイヤ人

なのに

オチ:戦いが嫌いで優しい性格の持ち主

(ドラゴンボールの例えばかりでスミマセン!笑)

ようするに、フリオチは『なのに』を使うことで作ることができます。

フリオチを使って面白い話を作る3ステップとは?

ステップ1:『なのに方程式』に当てはめる

先ほどの「(フリ)なのに(オチ)」という方程式に、話したい内容を当てはめていきましょう。

「なのに方程式」に当てはめる場合は、基本的にオチから考えます。

例えば、「先輩Aの悪口を話していたら、後ろに本人が居た」という話をしようとする場合を考えてみましょう。

オチに入るのは何だと思いますか?

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オチに入れる部分はそのままですね。

ようするに、何かの話をしようと思うとき、真っ先に思いつくのはオチになります。

オチの例)

  • 浮気相手とデートしているときに、彼女と出くわしてしまった。
  • 絶対に遅刻できない会議だったのに、1時間も遅刻してしまった。
  • など。

    ステップ2:フリを作る

    オチが出来たらフリを作ります。

    フリは「なのに方程式」に従って、オチと矛盾する内容にするのがポイントです。

    例)
    オチ:悪口を話していたら、本人が後ろにいた。

    フリ:先輩Aに「人の悪口を言う奴は信用できないっすよね!」と1時間前に話していた。

    オチを際立たせるためには、このフリを膨らますことがポイントです。

    ステップ3:フリ→オチの順番に並べる。

    これは簡単ですね。
    フリ→オチの順番に並べて、話に肉付けしたら、面白い話が完成します。

    先ほどの例でいうと、完成形はこのようになります。

    例)
    喫煙所で一緒になった先輩Aに「人の悪口を言う奴は信用できないっすよね!」と力強く語っていたんです。

    でも1時間後、同僚と笑いながら、A先輩の悪口を言っていたら、真後ろにその先輩Aがいたんですよ!

    いかがでしょうか?

    なんとなく『フリオチ』を使ってストーリーを作る方法が分かったはずです。

    この記事で学んだこと

    面白い話をするときには『フリオチ』が大事になってくる。

    『フリオチ』の役割
    フリ:相手に「この先、この話はこうなるんだろうな」という想定をさせます。

    オチ:その想定を裏切るような以外な結末を用意する。

    ※必ず『フリ→オチ』という順番で話は進みます。

    フリオチが効いた話は、この3ステップで作ることができます。

    フリオチが効いた話の作り方
    1. 『なのに方程式』に当てはめる
    2. フリを作る
    3. フリ→オチの順番に並べる

    セールスレターでは、「昔こんなにひどい状況だったけど、〇〇に出会ってからは、人生が好転しました!」というようなストーリーが多いですよね?

    これもバッチリ、『フリオチ』の技術が使われています。

    テレビ、ドラマ、本などでも、当たり前のように『フリオチ』が使われています。

    面白いストーリーを作るためにも、普段の生活から『フリオチ』を意識するようにしましょう。